株式会社情報機構が主催するセミナーにて、藻ディアで執筆を行っている中原剣、星野孝仁が「これからの藻類ビジネス ~藻類培養の基本から生産技術、ビジネス展開の最新動向まで~」の題目で講師を務めます。
<日時・会場・受講料>
●日時 2019年2月15日(金) 10:30-16:30
●会場 [東京・大井町]きゅりあん4階 第1特別講習室 →会場へのアクセス
●1名46,440円(税込)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき35,640円
*資料・昼食付
※詳細はこちら
セミナー開催にあたって
■はじめに:
生物資源としての藻類に注目が集まってから数年が経ち、各国で多額の投資を集めた開発も研究フェーズから実証フェーズへと移行してきています。また、事業化に向けたターゲットも燃料から食品等へと広がってきています。
本セミナーでは「生産者としての藻類のポテンシャル」「藻類の生物的な基礎」「藻類エネルギー事業における問題点」「藻類ビジネス全般に関する概要」「様々な藻類生産技術」「藻類生産における技術課題」といったテーマ設定で、地球規模のマクロの視点で見た時の藻類のポテンシャルから、最新の研究動向までをお伝えします。
■受講対象者:
・新規事業の立ち上げを企画されている方。
・環境に優しい素材を開発している方。
・本テーマに興味のある方なら誰でも受講可能です。
■必要な予備知識:
この分野に興味のある方なら、特に必要はありません。
■本セミナーで習得できること(一例):
・藻類の生物的な基礎知識
・藻類産業の最新動向
・藻類産業の将来展望
・藻類生産技術に関する現状・課題
★セミナー中、ビジネス例として藻類食品のご試食や化粧品のテスト、サプリメントや藻類由来色素の展示などのデモンストレーションを行う予定です!
【現時点の予定】
1.「藻類食品」の試食
・生スピルリナ「タベルモ」の試食
・サプリメントとして使用されている乾燥藻類の試食
2.「藻類化粧品」のテスト
・藻類化粧品と原料藻類の比較
3.その他藻類商品の展示
・藻類由来の各種サプリメント
・藻類由来色素(赤、青、オレンジなど)
※より良い講習会実現のためにご試食やデモンストレーションの内容は予告なく変更となる可能性がございます。予めご了承ください。
★過去、セミナーを受講された方の声(一例):
・基礎からビジネスまで包括的にお話頂き非常に勉強になりました。ビジネスのヒントが得られました。
・藻類の生態原理、光合成原理などの基礎から勉強になりました。
・藻類の培養法、選定、スクリーニングをはじめ、研究開発を行う上で必須の情報と実際の部分が学べました。
・事業としての藻類の概要や多様性がわかりました。
・国内外の全体的な状況から、エネルギー、機能性食品、化粧品など様々な分野の応用・ビジネス例を知る事ができ有益でした。
・大量培養に成功している事例や取り組みについて貴重な情報が得られました。
・試食などのデモもあり、実際の商品を体感できて良かったです。
・世に出ている様々な情報についての見解も頂けてよかったです。
・藻類は奥が深いですね。非常に素晴らしいセミナーでした。
などなど……各回ともご好評の声を多数頂いております!
セミナー内容
【第1部 藻類バイオマスの必要性】
1.2050年までに人類が直面する諸問題
1.1. エネルギー問題
a)化石燃料の枯渇は起こるのか?
b)藻類エネルギー生産は化石燃料代替となりうるのか?
c)藻類を用いたエネルギー生産の有用性とは?
1.2. 食糧問題
a)2050年までに起こりうる食料需給バランスの崩壊。
b)藻類バイオマス生産は食糧供給を改善しうるのか?
1.3. 環境問題
a)二酸化炭素を取り巻く世界の動き
b)藻類生産事業は二酸化炭素排出削減に貢献しうるのか?
1.4. 諸問題における藻類生産事業の有効性および必要性
1.5. 藻類エネルギービジネスにおける問題
a)なぜエネルギー事業である必要があったのか?
b)藻類エネルギー事業における経済性およびエネルギー収支とは?
c)藻類エネルギー事業における技術課題
d)藻類エネルギー事業における問題事例
1.6. 藻類関連事業の成功例
1.7. 藻類関連事業の近況
【第2部 藻類を利用した事業構築】
2.藻類の種類と事業構築
2.1. 藻類の種類
2.1.1. 藻類の分類と特性
a)生物学的な視点から見た分類と特性
2.1.2. 目的に合わせた藻類の品種選定
a)産業利用を念頭に置いた場合の品種選定
2.2. 藻類を利用した製品開発と事業構築
2.2.1. 燃料
a)藻から燃料ができるまで
b)研究開発の動向
2.2.2.食料
a)藻から食料ができるまで
b)食料としての優位性
参考:クロレラ、スピルリナ、ユーグレナ、コモディティー化の動き(タンパク質源、油脂源等)
2.2.3. 機能性物質
a)藻類が競争力を持つ機能性物質
参考:アスタキサンチン、フィコシアニン、不飽和脂肪酸
2.2.4. 化粧品(藻類を使った化粧品)
a)化粧品開発の流れ
b)藻類化粧品の特色
2.2.5. 藻類での新規事業立ち上げ方
a)新規事業としての藻類の魅力と課題
b)差別化による市場構築(タベルモ社の例)
c)認知度なしからの市場構築(ユーグレナ社の例)
2.2.6. その他注目されている事業や素材特性
a)水産餌料事業
b)廃水処理事業
c)ポリマー代替素材(バイオプラスチック)
d)ナノ多孔質シリカ素材(珪藻土、ソーラーパネル)
【第3部 藻類の研究開発】
3.藻類の研究開発
3.1. 自然界の藻類
3.1.1. 藻類はどのような生き物か
3.1.2. 藻類の生態と生育条件
3.1.3. 藻類の栄養源と代謝
3.2. 藻類の探索
3.2.1. 狙うべき特性に合わせた探索戦略
a)持参すべき器具、場所の選定、採取方法他
3.2.2. 候補株から有用株への絞り込み方
3.3. 藻類の取り扱い方
3.3.1. 藻類の観察方法
3.3.2. 藻類の分離ポイント
3.3.3. 培地の選定(どのような培地が良いのか)
3.3.4. 藻類の保存方法
3.4. 藻類の品種改良(機能強化)
3.4.1. 藻類の機能評価
3.4.2. 藻類の生産性向上
3.4.3. 藻類の各種耐性付与
3.4.4. 藻類の増殖回復について
3.4.5. 変異導入法による藻類育種の実際
【第4部 藻類生産技術の動向
4.藻類生産とはなにか?
4.1. 藻類の光合成に関する概要
a)藻類生産は本当に優れているのか?
4.2. 藻類生産技術に対する誤解
a)現状、最も優れている藻類生産技術とはなにか?
4.3. 藻類生産技術
4.3.1. 従属栄養培養概要
a)従属栄養培養とはなにか?
b)なぜ、従属栄養培養による藻類生産事業が成り立つのか?
c)従属栄養培養による藻類事業事例
4.3.2. 独立栄養培養概要
4.3.2.1. オープンポンド培養概要
a)オープン(レースウェイ)ポンド培養とはなにか?
b)オープンポンド培養の利点・問題点。
c)オープンポンド培養における技術課題。
d)新しいオープンポンド培養技術。
4.3.2.2. フォトバイオリアクター培養概要
a)フォトバイオリアクター培養とはなにか?
b)フォトバイオリアクター培養の利点・問題点。
c)フォトバイオリアクター培養における技術課題。
d)フォトバイオリアクター培養における新しい技術
4.4. 藻類種の育種に関する現状
a)育種は本当に必要なのか?
b)育種はいつ必要になるのか?
c)これまでに報告されている実用的な育種成果とは?
d)藻類の育種に関する現状・課題
<質疑応答・個別質問・講師との名刺交換>
■ご講演中のキーワード:
微細藻類、ジェット燃料、色素、不飽和脂肪酸、バイオリファイナリー、光合成、新産業、魚粉代替、タンパク質代替、フォトバイオリアクター、エコマテリアル、排出権取引、品種改良
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