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藻の口紅

藻の口紅

先日の7月6日は「国際キスの日」だったらしい。(ただ、日本では5月23日が「キスの日」とされているし、更には国によって日が異なるようだ。)そんなキスの日にちなんで、藻類由来の成分が入った口紅「Skinicer Ocean Kiss」を紹介する。

引用元:https://aesthetikonzept.com/product/skinicer-ocean-kiss-lipstick-classic-red/

入っているのはスピルリナ(Spirulina platensis)由来の抽出物で、成分名はSpiralinと命名されている。Ocean-Pharmaというドイツの会社が製造しているようだ。

スピルリナはスピルラン(Spirulan)と呼ばれる多糖類を作るが、この多糖類は抗ウィルス、抗真菌、抗菌、コラーゲン形成、細胞再生、紫外線防御といった特性を持つことが報告されている。今回の口紅はこのスピルランの特性を利用した製品となる。

考えてみれば、口紅というのは長期間、定期的に使われる割には、あまり衛生面を気にすることが少ないように思える。Spiralinはそういった口紅の衛生面を清潔に保てることも売りにしているようだ。また、冬場などにインフルエンザウィルスが流行する時の唇への習慣としても勧めている。

Skinicer Ocean Kissの 口紅はパラベンやシリコンが含まれていないとのこと。色は4色で、どの色も1本49ドル(約5,000円)。口紅以外にもSpiralin入りの製品ラインナップがあるので、気になる方はニュージーランドの販売会社Aesthetikonzept社のHPを参照いただきたい。

藻類には多糖類を生産するものが多く存在するが、その多くは機能性を有している。それらの特性を理解し、それらが生かされる形で身近な製品に利用されていくのは嬉しい。原料を作っているドイツの会社も、口紅を販売しているニュージーランドの会社も決して大きな企業ではないが、このようなユニークかつ身近な商品をつくり、一般に販売していくことは藻類への認知度向上につながる。こうした草の根で切り込んでいく取り組みこそが業界を作っていく、ということなのだと感じる。

この記事を書いた人

小学生の頃、友達と遊んでる際に窒息で死にかける。その時に酸素を供給してる光合成の偉大さに気づく。奈良先端科学技術大学院大学にて光合成に関する研究で博士号を取得後、光合成を軸に自分探しの旅へ。農業体験、ワイナリー立ち上げ、ログハウスづくり、自給自足のヒッピー生活、宮大工見習い、、など色々経験した結果、旅する前より興味が拡散した。その後、社会の流れに身を委ねていたところ、藻の仕事にたどり着く。光合成が藻から始まったことを考えると、この出会いは天啓だと思っている。今世で徳を積み、来世は労働せずに光合成だけで生きてみたい。

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